行事一覧:一般市民対象行事
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環境医学研究所市民公開講座「糖尿病と肥満−研究と治療の最前線」
時間 |
13:00〜16:30
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場所 |
野依記念学術交流館 2階 大会議室 E31
MAP
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講師 |
北村 忠弘(群馬大学生体調節研究所、代謝シグナル研究展開センター長)
林 良敬(名古屋大学環境医学研究所
武田 純(岐阜大学)
神谷英紀(愛知医科大学医学部内科学講座 糖尿病内科) |
内容 |
4名の講師(岐阜大学、名古屋大学、群馬大学、愛知医科大学より各1名)により糖尿病に関連した最近の話題と研究内容を紹介します。
- 13:00〜13:05 開会の辞
- 開会の辞 名古屋大学環境医学研究所所長 澤田 誠
北村 忠弘
- 13:05〜13:45 「食欲、肥満、長寿を科学する」
- 北村 忠弘(群馬大学生体調節研究所、代謝シグナル研究展開センター長)
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平成元年 神戸大学医学部卒業
平成元年 神戸大学医学部第2内科 研修医
平成2年 兵庫県立加古川病院内科 研修医
平成8年 神戸大学医学部第2内科 リサーチフェロー
平成8年 神戸大学大学院医学系研究科(内科学)卒業
平成11年 米国立衛生研究所 日本学術振興会海外特別研究員
平成12年 米コロンビア大学糖尿病センター ポスドクフェロー
平成17年 米コロンビア大学医学部 Assistant Professor
平成18年 群馬大学 生体調節研究所 教授
平成21年 群馬大学 代謝シグナル研究展開センター長 兼任
平成22年 秋田大学 大学院医学系研究科 客員教授 兼任
肥満は外見上の問題以上に、糖尿病、高血圧、高脂血症を引き起こす危険な状態です。
現在、日本には肥満者が2300万人います。肥満の大敵は言うまでもなく食欲です。
食欲とは何か、なぜ我慢できないのか科学的に説明します。
また、カロリー制限をすると寿命が延びることが最近サルで証明されました。
驚くべきことに、単に長生きするのではなく、糖尿病、心筋梗塞、癌、痴呆までもが減少していました。
最近、このメカニズムに関わる分子が発見され、健康長寿が実現できる可能性が出てきました。
これらの最新の研究成果を紹介します。
林 良敬
- 13:45〜14:25 「ランゲルハンス島を見る」
- 林 良敬(名古屋大学環境医学研究所)
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昭和62年 3月 名古屋大学医学部医学科卒業 昭和62年 4月 名古屋第二赤十字病院研修医 平成 3年11月 シカゴ大学医学部 Research Associate 平成 6年10月 同 Research Associate (Assistant Professor) 平成 7年 4月 日本学術振興会特別研究員 平成 7年 8月 名古屋大学医学部医学科修了 課程博士(医学) 平成 12年10月 技術振興機構創造科学推進事業 関口細胞外環境プロジェクト研究員(グループリーダー) 平成17年10月 名古屋大学環境医学研究所 助教授 平成19年 4月 同 准教授
ランゲルハンス島は海に浮かぶ島ではありません。人の体のすい臓にはおよそ百万個のランゲルハンス島が存在し、インスリンやグルカゴンという糖尿病と深く関わるホルモンを作っています。この講演では、私たちが開発した光るランゲルハンス島をもつ動物モデルでは、どんな風にランゲルハンス島が見えるか、そしてこの動物モデルを使って研究することにより何がわかるか、をわかりやすくお話します。
- 14:25〜14:40 休憩
神谷 英紀
- 14:40〜15:20 「糖尿病合併症を防ぐ:より良い日常生活を保つために」
- 神谷 英紀(愛知医科大学医学部内科学講座 糖尿病内科)
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平成7年3月 名古屋大学医学部卒業 平成7年4月〜平成8年3月 厚生連海南病院研修医 平成8年4月〜平成10年3月 厚生連海南病院医員 平成10年4月〜平成14年3月 名古屋大学大学院代謝病態内科学 平成14年4月〜平成15年7月 名古屋大学医学部附属病院医員 平成15年8月〜平成18年7月:WayneStateUniversity,ResearchFellow 平成18年8月〜平成20年10月 名古屋大学大学院医学系研究科糖尿病・内分泌内科学客員研究員 平成20年11月〜平成23年6月 名古屋大学大学院医学系研究科 CKD(慢性腎臓病)地域連携システム講座講師 平成23年7月〜 愛知医科大学病院糖尿病センター准教授 平成23年10月〜 愛知医科大学医学部内科学講座糖尿病内科准教授 現在に至る
糖尿病は、眼・腎臓・末梢神経だけでなく心臓や脳を含めた様々な臓器に障害(合併症)を引き起こします。糖尿病患者さんが治療を受ける目的は、糖尿病がない方と同じ"生活の質"を維持することにあります。"生活の質"を維持するためには、糖尿病合併症を予防するあるいは進行を止めることが重要になります。ここでは糖尿病合併症について、その種類から治療法についてお話します。
武田 純
- 15:20〜16:00 「日本人は糖尿病になりやすいって本当?」
- 武田 純(岐阜大学)
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昭和55年 3月 京都大学医学部卒
昭和55年 4月 京都大学医学部附属病院 内科研修医 昭和56年 7月 倉敷中央病院 内科医員 昭和63年 3月 京都大学大学院医学研究科 博士課程(内科学専攻)修了(医博) 昭和63年 4月 京都大学医学部附属病院 内科医員 昭和64年 1月 京都バプテスト病院 内科医員 平成 元年 7月 シカゴ大学ハワードヒューズ医学研究所 研究員 平成 4年 7月 シカゴ大学 生化学・分子生物学部門 講師 平成 6年 4月 シカゴ大学医学部 内分泌部門 講師 平成 6年 9月 シカゴ大学医学部 内分泌部門 助教授 平成 6年10月 群馬大学生体調節研究所 遺伝子調節部門・遺伝子応用分野 助教授 平成 9年 6月 群馬大学生体調節研究所 調節機構部門・遺伝情報分野 教授 平成15年 4月 岐阜大学医学部 第三内科 教授 平成16年 4月 岐阜大学大学院医学系研究科 分子・構造学講座 内分泌代謝病態学分野 教授
糖尿病は生活習慣病の代表であり、我が国では患者さんの数は増え続け、40歳以上では予備軍も含めると3人に1人の割合です。食べ過ぎや運動不足などの不適切な生活によって発症しますが、最も大事なことは「なりやすい体質」があるということです。日本人は欧米人と違って同じ生活でもなりやすいと言われています。従って、欧米風の生活習慣の改善や体質に適した薬の選び方にはより注意が必要になります。病気の発症や進行を防ぐために、先ずは「体質」を考えた上手な生活を一緒に考えましょう。
- 16:00〜16:30 パネルディスカッション(質疑)
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