天野 浩教授は、GaN(窒化ガリウム)を活用して、青色LEDを開発され、「省エネ効果の高いLED照明」に多大な貢献をされました。
そのGaNは、電灯やディスプレイの用途以外にも、家電、自動車、鉄道、飛行機等、一般社会において、電気回路(パワー半導体)として活用されることが期待されており、それが実現すると、消費される電力ロスはかなり低減されます。
将来、LED照明の省エネ効果も含めると、15%以上の省エネルギー社会の実現が可能になるといわれています。さらに、深紫外線LEDは、高い殺菌作用を持つため、安全な水を供給し、世界の生活環境の改善に資することが期待されています。
このように、GaNは、LED照明以外の用途としても、優れた材料としてのポテンシャルを持っています。省エネルギー社会を実現するため、現在、天野教授が、精力的に取り組んでいる新たなGaN研究開発の内容について、分かりやすくご講演をいただきます。
講演終了後には、一般参加者からの質問コーナー等も予定しており、GaN研究の将来性について、ご理解を深めていただきます。
天野 浩 |